はじめに|大津で出会った“かわいい滋賀弁”の魅力
皆さん、こんにちは! 関西弁とはまた違った個性を持つ「滋賀弁」に興味はありませんか?
私は、滋賀県大津市出身の主人と結婚してから、滋賀弁にふれる機会がぐっと増えました。
名古屋育ちの私にとっては初耳の言葉ばかりで、最初は「え?どういう意味?」と戸惑うことも…。 でも、聞けば聞くほど、かわいくて、やさしくて、どこかほっこりする――それが滋賀弁なんです。
本記事では、日常会話でよく使われるリアルでかわいい滋賀弁を厳選して30個ご紹介します。
意味だけでなく、使い方の例文やエピソードも交えて、読んだあとに「ちょっと使ってみたい!」と思ってもらえる内容をお届けします。
関西弁とは違う、滋賀ならではの柔らかい言葉の魅力を、ぜひ一緒に楽しんでいきましょう!
日常会話一覧|リアルに使われる滋賀弁【意味・例文つき】
滋賀弁 一覧表(かわいくて日常的な言い回しを厳選)
ここでは、主人(大津出身)やその家族との会話で実際に聞いた滋賀弁を中心に、よく使われるフレーズを一覧表にまとめました。
方言 | 意味(標準語) | 使い方の例 |
---|---|---|
〜しとる | 〜している | 今、宿題しとるで〜 |
いけず | 意地悪 | そんなん言うなんて、いけずやわ〜 |
なおす | 片付ける・しまう | それ、棚になおしといてな |
おおきに | ありがとう | おおきに〜、助かったわ! |
あかん | だめ | それはあかんやろ〜 |
ほんで | それで? | ほんで、その後どうなったん? |
せやし | だから | せやし、早く言うたやんか! |
〜やさかい | 〜だから | 急いどったんやさかい、間に合わんかったわ |
やん | 〜じゃん | それ、さっき言うたやん! |
〜やで | 〜だよ | 今日は寒い日やで〜 |
ごっつい | すごい | あの車、ごっついな〜! |
めっちゃ | とても | めっちゃ楽しかったわ! |
なんぎ | 面倒、大変 | 雨の日の買い物はなんぎやな |
ほな | それじゃあ | ほな、また明日〜 |
〜しやん | 〜しない | そんなこと言わんしやん |
はよ | 早く | はよ来いや〜 |
〜しな | 〜しなさい | ちゃんと片付けしな! |
あかんたれ | だらしない人 | うちの弟、ほんまあかんたれやわ〜 |
でけへん | できない | そんなん、うちにはでけへんわ |
しとき | 〜しておいて | 晩ごはんの準備しときや |
ええよ | いいよ | それでええよ〜 |
まいど | どうも、いつもありがとう | まいどあり〜 |
ごんた | いたずらっ子 | あの子、ごんたやなぁ |
しゃーない | 仕方がない | もうしゃーないなぁ |
しんどい | 疲れた | 今日はちょっとしんどいわ |
おっちゃん | おじさん | さっきのおっちゃん、おもろかったわ |
おばちゃん | おばさん | おばちゃんが飴くれたで〜 |
ちゃう | 違う | それちゃうで! |
〜しとう | 〜している(古風) | 昔の人はよう使いとうな |
〜へん | 〜ない(否定形) | 行けへんって言うたやん |
40代主婦が感じた“ほっこり”体験エピソード
初めて義母に「そこのもん、なおしといて〜」と言われたとき、 「え?“直す”って、壊れてないけど?」と戸惑ったのを今でも覚えています(笑)。
でも、意味が「片付ける」とわかったとき、なんだか関西らしい柔らかさを感じて、ほっこりした気持ちになりました。
今では娘も「それ、ごんたしたらあかんよ〜」と自然に使っていて、家族の会話がちょっとだけあたたかくなる魔法の言葉になっています。
滋賀弁の特徴とは?|語尾・イントネーションのかわいさを解説
関西地方の中でも、滋賀弁は“やわらかくて親しみやすい言葉遣い”が特徴です。
京都ほど上品すぎず、大阪ほど勢いが強すぎず、ちょうどいい優しさがある印象です。
特徴①|語尾に注目!「〜やで」「〜しやん」「〜へん」
滋賀弁を聞いていて一番印象に残るのは、やっぱり語尾の表現 日常でよく耳にするのは以下のようなもの:
- 〜やで:「だよ」の意味(例:今日は寒い日やで〜)
- 〜しやん:「〜しない」の意味(例:怒らんしやん)
- 〜へん:「〜ない」の意味(例:行かへんって言うたやん)
この語尾のニュアンスが、どこかやさしくて、聞いていて安心するんですよね。
家族との会話やご近所さんとのやりとりでも、自然に耳に入ってきます。
特徴②|イントネーションは関西風だけど、ゆるやか
イントネーションは関西弁に近いですが、大阪弁ほどキツくなく、柔らかい抑揚が特徴的です。
とくに女性の話し方はとてもかわいらしく聞こえます。
特徴③|標準語とのギャップに驚きやすい単語が多い
たとえば「なおす」=「片付ける」や、「でけへん」=「できない」など、標準語とは意味がズレている言葉も多くあります。
最初は驚きますが、意味を知ると、ふわっと心が和らぐような可愛さがあります。
こうした言葉たちが、日常会話をやさしく包み込む存在として、滋賀の暮らしに根付いているんですね。
エリア別|大津市と周辺で聞いた滋賀弁の傾向
滋賀県内でも、地域によって方言の雰囲気や言い回しが微妙に違うのをご存知でしょうか?
ここでは、私が夫の実家や親戚を通して感じた「大津・草津・彦根」あたりの滋賀弁の違いについて、やさしく解説します。
大津市|京都に近く、やわらかい関西弁
主人の実家がある大津市は、京都から電車で20分ほど。
そのため、京都弁の上品さと関西弁の親しみやすさがほどよく混ざった雰囲気があります。
「〜しやん」「〜やさかい」など、やさしい響きの言い回しが多い印象です。
草津市|大阪寄りでちょっとテンポ早め
私の感覚では、草津市の人は少し大阪弁に近いリズムで話す方が多いように感じます。
「めっちゃ」「ちゃうちゃう」など、軽快でテンポのよい関西ノリを感じることも。
でも、基本的にはあたたかい雰囲気で、親しみやすい言葉が中心です。
彦根市|イントネーションがやや独特?
親戚が住んでいる彦根に遊びに行ったとき、「なおす」や「ごんた」などの言い方は同じでも、語尾のイントネーションが少し違うと感じました。
特に年配の方の会話には、昔ながらの滋賀弁の雰囲気が残っていて、どこか懐かしい感じがします。
- 大津市:京都弁寄りでやさしく上品
- 草津市:大阪風のテンポが入り、フランクな印象
- 彦根市:古風な言い回しや、独自のイントネーションが残る
このように、滋賀県の中でも場所によって方言にちょっとした個性があるのが、また面白いところなんです。
観光本では出てこない?リアルでは使わない滋賀弁に注意!
ネットや観光ガイドで「滋賀弁」として紹介されている言葉の中には、実際の会話ではほとんど聞かないものもあります。
私も調べているときに「え?こんなの聞いたことないけど…」と思うことが何度もありました。
リアルではあまり聞かない例
- 「ずつない」:意味は「つらい・しんどい」らしいですが、主人の家族や親戚の誰も使っていませんでした。
- 「だんない」:「気にしないで」の意味ですが、大津ではあまり聞きません(岐阜寄りで使われる印象)。
- 「あやかる」:「まねる」意味らしいですが、こちらもリアル会話では未確認です。
もちろん、滋賀県内でも地域や年代によって使われ方に違いがあるので、一概に「間違い」とは言えません。
ただ、「観光用っぽい言葉」や「古すぎる表現」は、若い人との会話ではちょっと浮いてしまうことも。
主婦として気をつけたいポイント
私自身、主人の親戚と初めて会ったときに「ネットで調べた滋賀弁」を一生懸命使おうとして、ちょっと恥ずかしい思いをしたことがあります(笑)。
やっぱり、実際に暮らしている人から自然に覚えるのがいちばんだと実感しました。
「日常的に耳にする言葉だけ」を覚えることが、会話で浮かないコツだと思います!
滋賀弁の魅力とは?|思いやりがにじむあたたかい言葉
「滋賀弁って、なんかやさしいよね」 これは、私が初めて主人の実家に帰省したときに感じた素直な印象でした。
「はよしとき」「それなおしといて〜」「そんなん言わんとき」 どの言葉にも、命令ではなく“促すような、寄り添うような響き”があるんです。
やわらかい語尾が心をほぐしてくれる
たとえば「〜しやん」「〜やで」「〜へん」などの語尾は、強く言い切るというよりも、相手に気を遣いながら伝えるニュアンスがあります。
関西弁特有の勢いが苦手な人でも、滋賀弁ならスッと入ってくるやさしさがあると思います。
家族の会話があたたかくなる魔法のような言葉たち
義弟の娘も最近「ごんたしたらあかんやん」と自然に口にするようになり、家庭の会話がちょっとだけやさしく、あたたかくなったように感じています。
滋賀弁は、人と人との距離を少し縮めてくれる“あたたかいコミュニケーションツール”だと思うんです。
滋賀弁は、暮らしと人のつながりの中で生きている
どこか懐かしさを感じるのに、新鮮でかわいらしい。 そんな滋賀弁は、ただの「方言」ではなく、「人の想い」を伝える手段なんだと、暮らしの中で実感しています。
ぜひ一度、家族や友達との会話で1つだけでも滋賀弁を使ってみてください。
その一言が、思いのほか相手の心をほぐしてくれるかもしれませんよ♪
FAQ|滋賀弁に関するよくある質問10選
❓ 滋賀弁と関西弁はどう違うの?
語尾や単語は似ている部分も多いですが、滋賀弁はよりやさしく、ゆるやかな印象があります。
大阪弁よりも柔らかく、京都弁ほど堅くない、ちょうどいい距離感の言葉です。
❓ 「なおす」って本当に「片付ける」意味なの?
はい!滋賀では「それ、なおしといて〜」=「しまっておいてね」という意味で使われます。
標準語の「修理する」ではないので最初は驚くかも…!
❓ 「いけず」ってどういう時に使う?
「いけずやなぁ〜」はちょっと意地悪な人へのやさしい注意の言葉です。
怒っているというより「もう〜困るなあ」と言う感じのニュアンス。
❓ 若い人も滋賀弁を使っているの?
最近の若者は標準語・関西弁ミックスが多いですが、「〜しやん」「〜へん」などの言い回しは今も健在です!
❓ 滋賀弁ってかわいく聞こえるのはなぜ?
語尾に特徴があり、声のトーンがやわらかく聞こえるからかもしれません。
「〜やで」「〜しな」「〜せんと」など、親しみやすさが魅力です。
❓ 他県の人が滋賀弁を使っても大丈夫?
大歓迎です!むしろ「なんで知ってるの〜?」と笑顔で返してくれることが多いですよ♪
自然に使えれば会話がもっと盛り上がります!
❓ 滋賀弁って年配の人しか使わないの?
いいえ、家庭や地域では今でも日常的に使われています。
特に親子・おばあちゃん世代との会話にはよく登場します。
❓ よく使う滋賀弁を一つ覚えるなら?
迷ったらこれ👉 「なおす」=片付けるです!
日常でよく出てくるので、最初に覚えるのにぴったり。
❓ 「ちゃう」って滋賀弁?関西弁?
「ちゃう(違う)」は関西広域で使われますが、滋賀でももちろん使います!
「ちゃうちゃう!」の連呼はよく聞きます(笑)。
❓ 滋賀弁を勉強できる本や動画はある?
はい、次のセクションでおすすめ書籍やYouTube・SNSを紹介します!
ご家庭でも楽しく学べますよ♪
滋賀弁をもっと知りたい方へ|本・動画 おすすめまとめ
ここでは、「もっと滋賀弁にふれたい!」「正しい使い方を学びたい」という方に向けて、 おすすめのコンテンツを3つのジャンルに分けてご紹介します。
📚 書籍でじっくり学びたい方へ
- 『方言っておもろい!関西弁・滋賀弁編』
漫画でわかる!滋賀弁のイントネーションや場面別の使い方が学べます。 - 『滋賀のことばと暮らし』
昭和〜令和にかけての言葉の変化が丁寧に描かれた1冊。
📺 YouTubeでリアルな会話を見たい方へ
- 「滋賀県民チャンネル」
滋賀在住の夫婦がリアルな方言でトーク。字幕付きなので学びやすい! - 「関西弁vs滋賀弁」企画系動画
関西の若者たちが方言の違いを楽しく比較する企画が人気です。
自分に合った方法で滋賀弁にふれれば、言葉の背景にある文化や人柄も自然と見えてくるはず。
まずは気になる1つから、ぜひチェックしてみてください♪
まとめ|滋賀弁は暮らしに寄り添う“やさしい日常語”

ここまでお読みいただき、ありがとうございました♪ 滋賀弁は、決して派手な方言ではありません。
でも、日常の中でそっと気持ちを伝えてくれる、そんな“やさしさ”を持った言葉です。
私自身、主人の家族や親戚と会話するなかで、 この言葉たちに何度も心をほぐされた経験があります。
- 怒るときも「そんなん、せんとき〜」とやさしく
- 頼むときも「なおしといてくれる?」と気遣って
- ねぎらうときも「しんどかったやろ、ありがとう」と寄り添って
言葉って、その土地に住む人の心を映す鏡だと思います。
だからこそ、滋賀弁には人と人とをつなぐ“ぬくもり”が詰まっているんだと、私は感じています。
もしあなたが滋賀に行く機会があったら、ぜひ一言だけでも滋賀弁を使ってみてください。 きっと、笑顔で返してくれる人がそこにいますよ😊
滋賀弁は、暮らしに寄り添う“やさしい日常語”。 これからも、身近に感じてもらえると嬉しいです。