本記事では、名古屋出身名古屋育ちの作者による、リアルな日常会話でよく使う名古屋弁を徹底解説していきます。32選の利用例付きの方言集もありますので、最後まで読んでください。
1.日常会話でよく使うリアルな名古屋弁32選をご紹介

名古屋弁 | 標準語 | 利用例 |
---|---|---|
あらすか | そんなことない | 「絶対に違う!そんなことあらすか」 |
あんばよう | 具合よく | 「あんばよう、やっといて」 |
いこみゃあ | 行こう | 「とっとと、いこみゃあ」 |
いざらかす | 動かす | 「いすをいざらかして」 |
えらい | 疲れる・大変 | 「えらいことになったわ」 |
おおちゃく | ずるい | 「おおちゃくするなよ」 |
おそがい | 怖い | 「幽霊出そうでおそがいわ」 |
かしわ | 鶏肉 | 「この味噌汁かしわ入っとる?」 |
かんこう | 工夫する | 「かんこうしてやって」 |
けった | 自転車 | 「けった乗っていこまい」 |
ござる | いらっしゃる | 「お坊さんがござったよ」 |
ごぶれいします | 失礼します | 「お先にごぶれいします」 |
ざいしょ | 実家 | 「昔の写真、ざいしょにあるわ」 |
したってちょう | してください | 「花に水をしたってちょう」 |
だがや | ですを崩した語尾 | 「~だがや」 |
だだくさ | だらしない | 「だだくさなかっこうしんといて」 |
ちゃっと | 急いで、とっとと | 「ちゃっと準備して」 |
ちょーでゃあ | ほしい | 「お水をちょーでゃあ」 |
ちんちん | 熱い | 「お風呂がちんちんになっとる」 |
つる | 運ぶ | 「机こっちにつって」 |
でら | とても | 「でらむかつく」 |
ときんときん | とがっている | 「えんぴつがときんときん」 |
どえりゃあ | とても | 「どえりゃあ高いわ」 |
なぶる | なぶる | 「お店のものなぶってかん」 |
ぬくとい | 暖かい | 「今日は朝からぬくといわ」 |
のーなる | 無くなる、亡くなる | 「妹が全部食べてのーなったわ」 |
まーかん | もう無理 | 「まーかん、許さん」 |
まっぺん | もう一回 | 「まっぺん、言ってちょ」 |
みえる | いらっしゃる | 「お坊さんみえたわ」 |
もーはい | もう | 「もーはい、終わり!」 |
もんだで | だから | 「バスが遅れたもんだで遅刻したわ」 |
よーけ | たくさん | 「よーけ食べたね」 |
ワヤ | 台無し | 「そんなことしたらワヤになるわ」 |
名古屋出身の名古屋育ちによる日常生活によく利用する名古屋弁をピックアップしました。
利用例とともに確認してみてください。
多少地域によって異なる場合があります。特に名古屋南西部は方言が強い地域となっており、
以下の表は、南西部の方言に基づいています。
ちなみに私は南西部育ちのため、リアルに使っている名古屋弁をまとめました。
この表は、名古屋弁の独特な表現を理解し、日常会話に取り入れるための参考資料として役立ちます。名古屋地方の文化や日常生活に触れる際にも、この表が有用なガイドとなるでしょう。名古屋弁の独特な表現を理解し、日常会話に取り入れることで、地元の人々とのコミュニケーションがより豊かになることを期待します。
名古屋弁は、その独特な響きと表現で多くの人を魅了しています。この方言は、名古屋市およびその周辺地域で話されており、その特徴的な語尾や表現は、織田信長や豊臣秀吉などの大河ドラマなどを通じて、日本全国で知られています。
ちなみにですが、Dr.スランプあられちゃんのニコチャン大魔王も名古屋弁です。作者の鳥山明先生が
名古屋出身からの演出となっております。
名古屋弁の魅力は、そのユニークな響きと、地域の文化や歴史を反映した表現にあります。例えば、語尾に「みゃー」と付けるのは名古屋弁特有のもので、親しみやすさや親近感を生み出します。また、名古屋弁は、日常会話の中でさまざまな感情を表現するのに役立ち、地元の人々にとってはコミュニケーションの重要な一部となっています。
名古屋弁の特徴とその魅力
名古屋弁の最大の特徴は、その独特な語尾や表現方法です。例えば、「あんばよう」は「具合よく」という意味で、「いざらかす」は「動かす」という意味です。これらの表現は、名古屋地域の文化や生活様式を反映しており、地元の人々にとって親しみ深いものとなっています。また、名古屋弁は、感情を豊かに表現するための言葉としても使われています。例えば、「こがわく」は「腹が立つ」という意味で、強い感情を表現する際に用いられます。
名古屋弁の日常会話での役割
名古屋弁は、日常会話において重要な役割を果たしています。地元の人々にとっては、コミュニケーションを円滑にし、親密さを生み出す手段となっています。例えば、「ケッタ」は「自転車」という意味で、日常の移動手段を指す際に使われます。また、「やっとかめ」は「お久しぶり」という意味で、久しぶりに会った人との会話で用いられることが多いです。これらの表現は、日常生活の中で自然に使われ、地元の人々の間での絆を深めるのに一役買っています。
このように、名古屋弁はそのユニークな表現と地域文化の反映により、日常会話において重要な役割を果たしており、地元の人々にとってはコミュニケーションの大切な一部となっています。
名古屋弁でよく使われる基本単語
名古屋弁には、日常生活で頻繁に使われるユニークな単語が数多く存在します。例えば、「あいた」は「飽きた」を意味し、日常の会話でよく耳にする表現です。また、「あんばよう」という表現は「具合よく」という意味で、料理や工作などの技術を褒める際に用いられます。
さらに、「いざらかす」は「動かす」という意味で、物を移動させる際に使われる言葉です。「いこみゃあ」は「行きましょう」という意味で、友人との出かける際の誘い文句として使われることが多いです。そして、「おこみゃー」は「やめよう」という意味で、何かを中止する際に使われる表現です。
これらの単語は、名古屋の日常生活の中で自然と使われ、地域の文化やコミュニケーションの一部となっています。
名古屋弁独特のフレーズとその意味
名古屋弁には、特有のフレーズや言い回しがあり、これらは日常会話でのコミュニケーションを豊かにします。例えば、「かう」は「かける」という意味で、何かを掛ける行為を指します。また、「気がずつない」は「心苦しい、恐縮する」という意味で、他人に迷惑をかけた時などに使われます。
「ケッタ」は「自転車」という意味で、日常の移動手段を指す言葉です。一方、「こがわく」は「腹が立つ」という意味で、怒りや不満を表現する際に用いられます。「ころっと」は「すっかり」という意味で、何かを完全に忘れたり、状況が一変したりする時に使われる表現です。
これらのフレーズは、名古屋の人々の日常生活の中で生まれ、地域特有のコミュニケーションスタイルを形成しています。名古屋弁を理解し、使いこなすことは、地域の文化に深く触れることを意味し、訪れる人々にとっても魅力的な体験となるでしょう。
名古屋弁を使った日常会話の例
名古屋弁を日常会話で使う際、その独特な響きと表現が魅力を生み出します。例えば、友人との待ち合わせで「あんさん、どがんしたん?まだかいな?」と尋ねる場合、これは標準語で「あなた、どうしたの?まだですか?」という意味になります。また、美味しい食事をした後に「めっちゃうまかったわ!」と言うと、これは「とても美味しかったよ!」という感想を表しています。
ショッピング中に友人に服を勧める時、「これ、おしゃれやない?あんたに似合いそうやで!」と言えば、「これ、おしゃれじゃない?あなたに似合いそうだよ!」という意味になります。このように、日常のさまざまなシチュエーションで名古屋弁を取り入れることで、会話がより親密で楽しいものになります。
名古屋弁を自然に話すためのコツ
名古屋弁を自然に話すためには、まずその独特なイントネーションと言葉遣いに慣れることが重要です。名古屋弁は特有のアクセントがあり、これをマスターすることで自然な響きが生まれます。また、日常会話で頻繁に使われるフレーズや単語を覚えることも大切です。例えば、「あんばように」(上手に)や「おこみゃー」(やめよう)などの表現を覚えておくと、日常のさまざまな場面で活用できます。
さらに、名古屋弁を話す際は、その言葉の背景にある文化や感情を理解することも大切です。名古屋弁は単なる方言ではなく、地域の歴史や文化、人々の暮らし方が反映されています。この背景を理解することで、より深い意味でのコミュニケーションが可能になります。
名古屋弁を話すことは、単に言葉を変えること以上の意味を持ちます。それは、名古屋の文化や伝統を受け継ぎ、地域の人々との絆を深めることにも繋がるのです。日常会話での使用を通じて、名古屋弁の魅力を存分に楽しんでみてください。
地域による名古屋弁の違い
名古屋弁は、その地域によって微妙な違いがあります。例えば、名古屋市内の言葉と周辺地域の三河地方の言葉は、いくつかの点で異なります。名古屋市内では、語尾に「にゃー」と付けるのが特徴的ですが、三河地方ではこのような語尾はあまり使われません。また、同じ単語でも、地域によって意味が異なることがあります。例えば、「ケッタ」は名古屋市内では「自転車」を意味しますが、三河地方では「蹴る」という意味になります。このように、名古屋弁は地域ごとにその特色を持っており、その多様性が魅力の一つです。
時代と共に変わる名古屋弁
名古屋弁は時代と共に変化しています。若い世代の間では、古い方言が使われなくなり、新しい言葉が生まれています。例えば、昔の名古屋弁では「まーかん」は「もうダメだ」という意味でしたが、現代では「もう許せない」や「ほっといて」といった意味合いで使われることもあります。また、名古屋弁特有の表現も、時代の流れとともに変わってきています。例えば、「〜もんだで」(〜ものだから)という語尾は、昔はよく使われていましたが、現代ではあまり聞かれなくなっています。このように、名古屋弁は常に進化し続けており、その変化を追うことも、方言の魅力の一つです。
名古屋のイベントや食文化での名古屋弁
名古屋弁は、地元のイベントや食文化に深く根ざしています。例えば、名古屋の代表的な食べ物である「味噌煮込みうどん」を注文する際、「この味噌煮込みうどんちんちんだぎゃ」というように、名古屋弁を使うと地元の人との距離がぐっと縮まります。「ちんちん」とは「激熱」を意味する名古屋弁で、料理が熱々であることを表現しています。また、名古屋の祭りやイベントでは、「やっとかめ!ひずだったかいな」という挨拶が交わされることも。これは「お久しぶりですね、元気でしたか?」という意味で、親しみやすさを感じさせる表現です。
名古屋弁を使って地元の人と親しくなる方法
名古屋弁を使うことで、地元の人々とのコミュニケーションがよりスムーズになります。例えば、名古屋の人と話す際に「おみゃーはほんまなまかわだで」と言えば、「あなたは本当に怠け者ですね」という意味になり、親しみを込めた冗談として受け取られることが多いです。「なまかわ」とは「怠ける」という意味の名古屋弁です。また、地元の人に道を尋ねる際に「ちゃっとまわししや」と言えば、「すぐに教えてください」という意味になり、地元の方言を使うことで親近感を持たれやすくなります。このように、名古屋弁を日常会話に取り入れることで、地元の人々との距離を縮め、名古屋の文化をより深く楽しむことができます。
総括:日常生活でよく使うリアルな名古屋弁の習得について
名古屋弁の学習リソースと練習方法
名古屋弁を学ぶためのリソースは多岐にわたります。インターネット上には名古屋弁の単語やフレーズを紹介するウェブサイトが多数存在し、日常的に使われる表現を簡単に学ぶことができます。また、名古屋地方のラジオ番組やテレビ番組を聞くことで、実際の会話の中でどのように名古屋弁が使われているかを理解することができます。
ぜひ名古屋に行った際には使ってみてはいかがでしょうか♬
名古屋弁を使ったコミュニケーションの楽しみ方
名古屋弁を使ったコミュニケーションは、日常生活にユニークな楽しみをもたらします。例えば、友人との会話で「あんた、今日はどばっちりきまっとるね」と言えば、「あなた、今日はとてもおしゃれですね」という意味になり、親しみやすい雰囲気を作り出すことができます。「どばっちり」とは「ばっちり、完璧」という意味の名古屋弁です。また、仕事の場で「この案件、ぎっちりやっときましょう」と提案すれば、「この案件、しっかりと取り組みましょう」という意味になり、積極的な姿勢を示すことができます。「ぎっちり」とは「しっかりと」という意味の名古屋弁です。このように、日常のさまざまなシーンで名古屋弁を取り入れることで、コミュニケーションがより豊かで楽しいものになります。