
今回は、雨森たきび先生による人気ライトノベル
『負けヒロインが多すぎる!』第5巻について、ネタバレありでたっぷり語っていきます!
第5巻では、バレンタインデーを舞台に、
これまであまり深掘りされてこなかった温水の妹・佳樹(よしき)が中心となる物語が展開。
兄にべったりだった佳樹が、初めて「恋心」に揺れる──
兄妹の絆、ヒロインたちの葛藤、バレンタインの甘酸っぱさがぎゅっと詰まった、
シリーズ屈指の感情揺さぶり巻となっています!
それでは、さっそく第5巻の世界に飛び込んでいきましょう!
>> 70%OFF「312円」で『負けヒロインが多すぎる』を購入!!
『負けヒロインが多すぎる!』第5巻のあらすじ(ネタバレあり)
バレンタイン直前、ヒロインたちの想いが揺れる

2月、バレンタインデーを目前に控えた桃園中学。
校内はそわそわムードに包まれています。
そんな中、
「佳樹が誰かに本命チョコを渡すかもしれない」
という噂が広まります。
佳樹といえば、幼い頃から兄・温水に強い愛情を向け、
「お兄ちゃん命」だったはず。
温水自身もその妹を可愛がってきましたが、
「他の男子へ想いを寄せるかもしれない」と知り、
温水は激しく動揺するのです。
- 💘 佳樹の恋心に兄・温水が戸惑う
- 💭 チョコを渡す勇気と、渡せない不安
- 👀 周囲もそわそわ…ヒロインたちも微妙な動き
焦る温水は、焼塩たち文芸部メンバーを巻き込み、
妹の「相手」を突き止めようと奔走しはじめます。
佳樹(よしき)の初恋と“渡せなかったチョコ”
佳樹が想いを寄せた相手は、同じ中学の先輩、橘聡(たちばな さとし)。
優しくて格好いい先輩に、自然と惹かれていった佳樹。
しかし、今までずっと「兄しか見ていなかった」彼女にとって、
初めての“本気の恋”はとても勇気がいるものでした。
- 😣 「チョコを渡したら、今までのお兄ちゃんとの関係が変わるかも」
- 🌟 「でも、先輩に想いを伝えたい…」
- 💭 “妹”から“一人の女の子”へ成長する葛藤
けれども、いざバレンタイン当日。
佳樹は結局、勇気を出せずにチョコを渡すことができませんでした。
佳樹ちゃんの「チョコを握りしめたまま泣くシーン」、 涙腺崩壊しました…!!
彼女の恋は、始まる前にそっと終わりを迎えます。
でも、確かに、大きな一歩を踏み出した瞬間でもありました。
焼塩・八奈見・小鞠たちの複雑な心模様
兄・温水に思いを寄せるヒロインたちも、
バレンタインを機にそれぞれの感情を見つめ直すことになります。
- 📕 八奈見杏菜:渡せずじまいだが、想いを深める
- 🍬 焼塩檸檬:友達以上恋人未満のもどかしさを痛感
- 🍫 小鞠知花:初めてチョコ作りに挑戦、控えめに渡す
一見、コミカルなバレンタインイベントですが、
実はヒロインたちにとって本気の勝負の日でもあったのです。
誰もが傷つきたくない。
でも、誰かを好きになった以上、
その気持ちに向き合わなければいけない──
そんな切ない心情が、丁寧に描かれていました。
>> 70%OFF「312円」で『負けヒロインが多すぎる』を購入!!
登場人物と関係性の変化

第5巻では、恋愛だけでなく家族や友情といった、
“人と人との距離感”が大きく揺れる巻でもありました。
特に印象的だったのは、佳樹と兄・温水の関係性の変化です。
佳樹と兄・温水の距離感と“本音”
兄にべったりだった佳樹が、初めて「他の男性」に興味を持つ。
それは温水にとっても、今まで見たことのない妹の姿でした。
温水は、最初は単なる心配から動いていたはずなのに、
次第に「妹が恋愛をすること」への戸惑いや不安を抱くようになります。
- 👀 「妹が誰かに好意を持つって…想像できない」
- 😣 「でも、止める権利なんてない」
- 🤝 「妹として、じゃなく“一人の人間”として信じるべき?」
兄妹という“特別な関係”が、
ほんの少しだけ対等な存在として変わっていく。
この変化が、非常に丁寧に描かれていました。
ヒロインたちの気持ちの交差と“誰を応援すべきか”
温水を巡る恋模様も、いよいよ本格的に交差し始めています。
- 八奈見:素直になれず、すれ違い気味
- 焼塩:距離が近すぎて恋に踏み出せない
- 小鞠:想いを込めたチョコ、でも気づかれない
それぞれが“負けることを恐れている”、でも、
“負けても伝えたい”という気持ちを抱えているのが切ない…。
もう誰を応援すればいいのか分からない…!
でも、みんな頑張ってるから全員推せる…!
考察|「負けヒロイン」とは誰のことか?
このシリーズで何度もテーマになってきた「負けヒロイン」という言葉。
第5巻では、その定義が少し変わったように感じました。
“想いが届かなかった”だけで本当に「負け」なのか?
たとえば佳樹。
橘先輩にチョコは渡せなかったけど、
兄のことしか見ていなかった自分から一歩前に進もうとした。
- 💬 好きになっただけで“勝ち負け”はつかない
- 📝 自分の想いに真っ直ぐ向き合った人が、本当の“ヒロイン”
- 💭 傷つく覚悟を持てた時、人は変われる
つまり、“負けヒロイン”とは、
恋が実らなかった人ではなく、想いを伝えられなかったまま逃げた人なのかもしれません。
そう考えると、
今回チョコを渡せなかった佳樹も、伝えようとした彼女も、
みんなヒロインだったと思えます。
FAQ|第5巻でよくある質問まとめ(10問)
ここでは、『負けヒロインが多すぎる!』第5巻に関して、読者の間でよくある質問をまとめました。
- Q. 佳樹って誰?
A. 主人公・温水和彦の妹。兄にべったりなブラコン女子です。 - Q. 今回、佳樹は誰に恋をしたの?
A. 桃園中学の先輩・橘聡に淡い想いを寄せました。 - Q. チョコは渡した?
A. 渡せませんでした。最後の一歩が踏み出せず、終盤にチョコを握りしめたまま涙するシーンが描かれます。 - Q. 温水は誰とくっつきそう?
A. 現時点では誰ともくっついていませんが、八奈見や焼塩との距離感に少しずつ変化が出ています。 - Q. 小鞠のチョコの行方は?
A. 小鞠はハート型のチョコを温水に渡しますが、温水はあくまで「友情」だと思って受け取ってしまいます。 - Q. 八奈見の出番は?
A. 本巻では、八奈見が何度か温水と距離を縮めようとする描写があり、内面の揺れが丁寧に描かれます。 - Q. 焼塩はどうだった?
A. 焼塩は積極的には動きませんが、佳樹の変化にいち早く気づくなど“観察者”として存在感を発揮します。 - Q. ラブコメ要素は強い?
A. はい! コメディと切なさのバランスが良く、感情の揺れが非常にリアルです。 - Q. 読む前に前巻読んだほうがいい?
A. はい、できれば第4巻から読むと佳樹の成長や兄妹の関係性がより深く味わえます。 - Q. 次巻への伏線は?
A. チョコを渡せなかった佳樹の未練、八奈見の変化、小鞠の気持ちなど、すべてが次巻へつながっています。
>> 70%OFF「312円」で『負けヒロインが多すぎる』を購入!!
作者・イラスト・刊行情報まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | 負けヒロインが多すぎる! 第5巻 |
著者 | 雨森たきび |
イラスト | いみぎむる |
レーベル | ガガガ文庫(小学館) |
発売日 | 2022年6月17日 |
ISBN | 978-4094531218 |
雨森たきび先生の繊細な心理描写と、いみぎむる先生の可愛らしくもリアルなキャラクターデザイン。
このタッグだからこそ描ける“切なさと優しさ”が、第5巻でもしっかりと味わえました!
まとめ|バレンタインで揺れた想い、それでも前を向く彼女たちへ
『負けヒロインが多すぎる!』第5巻は、兄妹の関係、ヒロインたちの想いが交差する、
まさにシリーズの転機とも言える巻でした。
- 👧 佳樹の恋心と、兄への想いの変化
- 💘 焼塩・八奈見・小鞠それぞれの“負けそうな恋”
- 🍫 バレンタインという小さなイベントがもたらす、大きな感情のうねり
“負けヒロイン”とは、
恋に負けた人ではなく、自分の気持ちから目を背けた人かもしれません。
涙しても、チョコが渡せなくても、
それでも誰かを好きになれたこと自体が“勝ち”なんだと教えてくれる巻でした!
最後までお読みいただきありがとうございました!
『負けヒロインが多すぎる』6巻あらすじ&考察もこちらで詳しく解説しています。
次の記事でお待ちしています💛
https://tradenextwork.com/makein-006story/