はじめに｜福島市で出会った“やさしくてかわいい福島弁”
皆さん、こんにちは！ 今回は福島弁の魅力についてご紹介したいと思います♪
私は先日、福島市を旅行で訪れた際に、現地の方と会話する中で「やさしくて、かわいい方言」だなと心をつかまれました。
標準語に比べると少し素朴で、どこか親しみを感じさせる響きが特徴的で、特に語尾の言い回しやイントネーションに温かみを感じたのを今でも覚えています。
この記事では、福島弁の中でも日常会話でよく使われるかわいい表現を32個、意味と例文つきでわかりやすくまとめました！
かわいいだけじゃない、地域によって違う言い回しや福島弁の魅力をたっぷりご紹介します。
「福島の人ってこんな話し方するんだ～！」と旅先で感じたような、 リアルで心があたたまる福島弁の世界を、ぜひあなたものぞいてみてください♪
日常会話で使える！かわいい福島弁一覧【意味・例文つき】
福島弁一覧表（かわいい方言32選）
| 方言 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| ありがとない | ありがとう | 美味しいご飯をありがとない。 |
| さすけね | 大丈夫 | そのくらいさすけね。 |
| なして | どうして | なして服がどろんこなの。 |
| ひゃっこい | 冷たい | 冬の海はひゃっこい。 |
| やっこい | 柔らかい | このご飯はいつもよりやっこい。 |
| なじょすっぺ | どうしようかな | 明日テストなんだよ～なじょすっぺ～。 |
| ちゃっぽ | 帽子 | ちゃっぽが風で飛ばされたの。 |
| とっつぁま | お父様 | とっつぁまとお出かけをする。 |
| まちぽい | 眩しい | まちぽくて、顔が見えないよ。 |
| やいべ | 行こう | 暗くならないうちにやいべ。 |
| やだおら | いやです | 「前に出て発表できる？」「やだおら・・」 |
| やや | 赤ちゃん | ちいさいややだね～。かわいい～。 |
| らいさま | 雷 | らいさまが鳴ってるよ。 |
| らっちゃね | ごちゃごちゃしてる | 部屋がらっちゃねになってる。 |
| ずねー | 大きい | ずねー魚の煮つけだな。 |
| せでぐ | 連れて行く | 駅まで、せでって。 |
| だから | そうだよね | 「新しいお店気になるよね～」「だから～」 |
| ねだつ | 沸騰する | やかんのお湯がねだつ。 |
| のっぱぐる | 乗り遅れる | 寝坊してバスのっぱぐっちまった～。 |
| は | もう | みんな先にいっちゃったの？は？ |
| ぶんず色 | くすんだ紫 | 昨日ぶんず色の服買ったんだ。 |
| あがらっしゃい | いらっしゃい | お客さん、あがらっしゃい。 |
| おもしぇ | おもしろい | あの番組おもしぇな～。 |
| おしょすい | 恥ずかしい | 人前に出るの、おしょすい。 |
| おだづなよ | ふざけるな | おだづなよ、本気でやって！ |
| おんつぁ | 男の人 | あのおんつぁ、どごさ行った？ |
| けっぱれ | がんばれ | 試合、けっぱれよ！ |
| こわい | 疲れた | 今日は仕事でこわい～。 |
| しゃっこい | 冷たい | 川の水しゃっこいな。 |
| ちょす | いじる | それ勝手にちょすな。 |
| へらずぐち | 生意気な口 | またへらずぐちばっか言って！ |
| もっける | 拾う | 財布もっけたんだって。 |
聞いてびっくり！主婦が旅先で驚いた福島弁エピソード
先日、家族で福島市に旅行に行ったときのこと。
地元の八百屋さんで、おばあちゃんが孫にこんなふうに声をかけていたんです。
「ちゃっぽかぶらんしょ！ 風っこで風邪ひぐぞ～」
え？ちゃっぽ？風っこ？しょ？
初めて聞く響きなのに、なぜか耳に残って、すぐに意味を聞いてしまいました。
地元の方に聞いてみると…
- ちゃっぽ＝帽子
- 風っこ＝風
- 〜しょ＝「〜しなさいよ」という促し
その瞬間、福島弁って、音も語感もかわいい…！と心を奪われました。
さらに驚いたのは、「ありがとう」の代わりに使われていた言葉。
「ありがとない〜。助がったよぉ〜」
「助がった」って、「助かった」って意味なんだそうです。
標準語よりも、気持ちがより伝わるような、あたたかみを感じました。
こうした福島弁の響きや言い回しは、地域の人たちの性格そのものが表れている気がします。
やさしくて、気づかいがあって、ほっとする──そんな福島弁に、私はすっかり魅了されてしまいました。
福島弁の特徴とは？｜語尾やイントネーションの魅力を解説
福島弁の魅力は、なんといっても語尾とイントネーションにあります。
話している内容は同じでも、標準語とは全く違う雰囲気を醸し出すんです。
語尾の「〜べ」「〜っぺ」がかわいい！
福島では、「そうだね」が「そうだっぺ」になったり、「行こう」が「やいべ」になったりと、 語尾がふんわりやわらかく、あたたかい印象に変わります。
「もう帰っぺ〜」
「お風呂さ入っぺか？」
この「べ」や「っぺ」は、相手にやさしく同意を促すようなニュアンスがあって、聞いていてほっこりします。
抑揚がなめらかで落ち着いて聞こえる
関西弁のようなはっきりした抑揚ではなく、全体的に穏やかでやさしいトーンなのも福島弁の特徴です。
言葉の端々に感じる「やさしさ」「思いやり」が、話し手の人柄そのものを表しているように感じます。
アクセントが他県とちがう場合も
例えば「ありがとう」は、福島弁だと「ありがとない」と「な」にアクセントがきたりします。
地元の人が話す姿を見て、初めてその自然さに気づくことも多いです。
こうしたイントネーションや語尾の違いを知ることで、福島の人々との会話もグッと距離が縮まるはずです♪
エリア別で違う？中通り・浜通り・会津地方の言葉の違い
福島県は東西に広く、3つの地域に分かれています。
それぞれのエリアで使われる方言には、意外と大きな違いがあるんです！
- 中通り（なかどおり）：福島市・郡山市など、県の中央部
- 浜通り（はまどおり）：いわき市・南相馬市など、太平洋側の沿岸部
- 会津地方（あいづちほう）：会津若松市・喜多方市など、山間部
🌸 中通りの方言の特徴
私が旅行で訪れた福島市も中通りにあたります。
言葉は比較的やさしくて聞き取りやすく、「～だべ」「～だっぺ」といった語尾がよく使われていました。
「風っこ、つえーべ」
「今日の鍋、あったまっぺな〜」
🌊 浜通りの方言の特徴
浜通りは、東北方言と関東の言葉が混ざったようなイントネーションが特徴的です。
同じ「〜べ」でも、言い回しやテンポが少し違って聞こえました。
漁業が盛んな地域らしく、「風」「波」など自然に関する言葉もよく登場する印象です。
⛰ 会津地方の方言の特徴
会津弁は別格！と言われるほど、語彙もイントネーションも大きく異なります。
語尾の「〜べした」「〜だべさ」などは、可愛らしさの中にもしっかりした訛りがあって、聞いているだけで癒されるような響きです。
「明日もさぶいべした〜」
「ちょっとまっつってけろ〜」
地域によって言葉のニュアンスが変わるのも、福島弁の奥深いところ。
ひとことで「福島弁」と言っても、その背景には土地柄や文化が息づいているのだなと感じました。
観光サイトには載っていない？リアルに聞かない福島弁とは
方言特集などで紹介される福島弁の中には、実際の会話ではあまり使われない言葉も含まれています。
私も旅行の前にネットで調べてから現地へ行きましたが、 「これは聞いたことないなぁ」という単語もちらほらありました。
❌ 書籍や辞書には載ってるけど、地元の人があまり使わない言葉
- あべこべさま（意味：逆様）→ 実際にはほぼ耳にせず
- ねまる（意味：座る）→ 年配の方以外はあまり使わない様子
- こでらんにぇ（意味：たまらない、最高）→ 会津地方限定でかなりローカル
もちろん、意味を知らないと通じないわけではありませんが、 観光ガイドに載っていても「実際にはほとんど聞かない」言葉って意外とあるんですよね。
✔ 実際によく耳にしたリアル福島弁とは？
逆に、地元の方がよく使っていたのは「〜べ」「〜しょ」「さすけね」などのカジュアルで自然な表現。
こうした言葉は、観光客にもすぐ真似できるので、覚えておくと便利です♪
方言を学ぶときに大事なのは、"今"実際に使われている言葉を知ること。
そのためにも、旅行先で耳をすませて生の会話に触れるのがおすすめですよ。
福島弁のやさしさにふれる｜あたたかい言葉が人をつなぐ
福島を訪れて一番印象に残ったのは、人との距離感がやさしいということでした。
その“やさしさ”をもっとも感じたのが福島弁だったんです。
例えば、ちょっと荷物を落としたときに、通りすがりの人がこう声をかけてくれました。
「おちたぞ〜、拾ってけ〜」
言葉にキツさがなくて、自然と心が和らぐ感じがしました。
語尾に「〜け」「〜べ」「〜しょ」がつくだけで、どこか親しみやすく聞こえるのが不思議です。
やさしさがにじむ表現がたくさん
- 「ありがとない」：感謝の気持ちがやわらかく伝わる
- 「さすけね」：「いいよ、大丈夫だよ」っていう気づかい
- 「けっぱれ！」：力強いけど、どこかあたたかい励まし
このように、福島弁は言葉の奥に「想い」があると感じました。
家族や地域のつながりが深いからこそ、相手の気持ちを思いやる言い回しが多いのかもしれません。
言葉で伝わる“人柄”を感じる瞬間
旅先で出会ったおばあちゃんとのたわいもない会話も、今でも心に残っています。
「またおいで〜。こっちはこわぐねっから（怖くないから）」
福島弁は、単なる方言ではなく“あたたかい人柄そのもの”がにじみ出る言葉だと思いました。
FAQ｜福島弁に関するよくある質問10選
Q. 福島弁はどの地域で話されているの？
福島県全域で話されていますが、中通り・浜通り・会津地方によって言い回しやイントネーションが少しずつ異なります。
Q. 福島弁は標準語と比べて難しい？
難しそうに感じるかもしれませんが、やさしい響きや語尾の特徴があり、慣れると親しみやすいです。
Q. 会津弁と福島弁は別物なの？
会津弁は福島弁の中の一つで、独特の表現が多いため、別の方言のように感じられることもあります。
Q. 福島弁でよく使われる「～べ」ってどういう意味？
「〜しようよ」「〜だよね」などの同意や軽い提案を表す語尾です。
Q. 若い人も福島弁を使うの？
若者は標準語＋福島弁のミックスで話すことが多いです。
自然な語尾やイントネーションは今も日常で使われています。
Q. 福島弁はテレビや映画で聞ける？
NHKの地域ドラマや、福島県出身の芸人さんなどが一部で使っていることがあります。
Q. 福島弁で「ありがとう」はどう言うの？
「ありがとない」と表現されることが多く、よりやさしい雰囲気になります。
Q. 旅行中に福島弁を使っても大丈夫？
もちろん大丈夫です！
地元の方との距離が縮まりやすく、きっと笑顔で返してもらえますよ♪
Q. 覚えておくと便利な福島弁って？
「さすけね（大丈夫）」「なじょすっぺ（どうしようかな）」「けっぱれ（がんばれ）」などは会話でよく使われます。
Q. 福島弁を学べるおすすめの本やサイトはある？
記事内でも紹介予定ですが、地域の観光協会のパンフレットや、ローカルYouTubeなどもおすすめです。
福島弁をもっと知るなら？おすすめの書籍・動画・SNSまとめ
福島弁の魅力をもっと深く知りたい方に向けて、本・動画・SNSから厳選してご紹介します。
📚 書籍でじっくり学びたい人におすすめ
- 『ふくしまの方言事典』（福島民報社）
地元新聞社がまとめた実用性抜群の方言辞典 - 『会津のことばと暮らし』（会津若松文化協会）
会津弁と地域の文化を合わせて学べる貴重な本
🎥 動画で耳から覚えたい人向け
- YouTube『ふくしまのことば』
福島弁の使い方をドラマ仕立てで紹介してくれるシリーズ - 福島県公式YouTubeチャンネル
観光情報の中に方言解説を交えた動画も豊富です
📱 SNSで気軽に触れたい方へ
- Twitter（X）：「#福島弁」タグ検索
地元の人のリアルな言葉づかいや投稿が見られる！ - Instagram：「#福島弁かわいい」
かわいい福島弁の手書き画像やエピソードが人気
本・動画・SNSのどれから始めても、福島弁のやさしさや親しみやすさをきっと感じられるはずです♪
まとめ｜福島弁の「かわいい」の魅力は“あたたかさ”にあり！
今回は、かわいい福島弁の一覧・使い方・地域差・やさしさまで、幅広くご紹介しました。
旅行で福島を訪れた私は、方言を通してその土地の人柄や文化にふれることができ、 ただの観光以上の“心に残る体験”ができました。
特に印象に残っているのが、「ありがとない」「さすけね」といった、 思いやりがこもったやさしい言葉たち。
福島弁には、暮らしの知恵や人とのつながりがギュッと詰まっているんだと実感しました。
このページを通して、福島弁の魅力が少しでも伝わったなら嬉しいです♪
ぜひ、福島を訪れた際は実際に使ってみてくださいね！
